副業始めるならクラウドソーシング｜初心者が知っておくべき基本情報ガイド

正社員だけでなく、主婦や大学生もスキマ時間を利用してお金稼ぎができるクラウドソーシング。

近年はコロナウイルスの影響もあり、少しでも生活の足しになればと在宅でできるクラウドソーシングを始められる方が増えてきています。

これからクラウドソーシングを始めようという方も多いのではないでしょうか。

しかし、副業初心者の中にはクラウドソーシングの仕組みがいまいちよく分からない。

初心者だからうまくいくか不安で始められない、という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、初心者が把握しておくべきクラウドソーシングのメリットや注意点、業務内容まで詳しく解説していきます。

クラウドソーシングとは？

クラウドソーシングとは、ネットワークを利用して不特定多数の人へ業務を発注することです。

似た言葉でアウトソーシングという言葉があり、こちらは聞き馴染みがあるかもしれません。

アウトソーシングとは、自社の業務を外注するときに使われる言葉ですが、インターネットが発達してクラウド上でのやり取りが普及してきたため、それにともないクラウドソーシングでのやりとりが主流になりつつあります。

クラウドソーシングでの仕事内容は様々で、一般の方のスキルを借りる場合もあれば、膨大な単純作業で仕事を捌けないときに応募をかけるなど、依頼者の用途によって違います。

これでも募集されている仕事内容はほんの一部で、実際にはもっと多くの仕事が募集されています。

現代では仕事の多種多様化が進み様々な業務をする中小企業が増えたこと、コロナウイルスの影響で対面でのやりとりができずオンライン化が進んだこと、会社に属さなくても個人で生計を立てる人が増えてきたこと。

いろいろな要素が重なりクラウドソーシングという働き方はなくてはならない存在になっています。

初心者がクラウドソーシングを始めるメリットとは？

クラウドソーシングは初心者でもすぐにお金を稼げるからこそ利用している方も多いと思います。

しかし、初心者は稼ぐこと以外にもメリットがいくつかありますのでご紹介します。

手軽に始められる

クラウドソーシングを始めるうえで一番の魅力は、なんと言っても設備投資が必要ないということです。

お持ちのスマートフォン、もしくはパソコン一台で作業することができます。

作業を始めるときにも印鑑や履歴書は一切必要なく、自分が希望する仕事のジャンルを検索するだけです。

やりたい仕事が見つかったら、プロフィールを埋めてクライアントからの返信を待つのみです。

初期投資がほとんどなく始め方もとても簡単ですね。

スムーズに応募に通れば初日から仕事をスタートすることができます。

場所に縛られる必要がない

パソコン一台あれば作業ができるということは、あと必要のものはWi-Fi環境のみです。

自宅はもちろんのこと、お近くのカフェやワーキングスペース、天気のいい日はテラスや外でもポケットWi-Fiを携帯して作業できます。

最近では場所に縛られず仕事をするノマドワーカーが増えてきましたが、指定の場所で勤務することなくまさにストレスフリーな作業スタイルを確立することができます。

案件とともにスキルを磨ける

案件の応募の中には「初心者歓迎」など、やる気さえあればクライアントが手順や作業方法を教えてくれながらできる仕事が多数あります。

ただ安心して仕事ができるというだけではなく、自分のやったことのないビジネスへ初挑戦できますし、スキルを磨いてその道を極めるきっかけ作りにすることもできます。

例えばブログで稼いでいきたい！という方がいれば、初心者歓迎で簡単なライティング案件へ応募します。

そしてまずは自分の力で記事を作成してクライアントへ提出、その後フィードバックを頂いて学びながら仕上げして納品。

これを繰り返していけば自然と自身の文章力は磨かれ、より高単価で難易度の高い案件へ挑戦できるスキルが身についていきます。

トラブルは運営サイトが対応してくれる

もしクライアントとの間で何らかのトラブルが発生したとしても、運営側がサポートしてくれます。

本来個人が企業とのやり取りで仕事を請け負うと、なにかトラブルが発生しても全て自分で対応しなければなりません。

クラウドソーシングであれば、なにか問題が発生した場合は運営側が受注者と発注者の間に入って問題解決をしてくれます。

サポートが充実しているということですので、初心者で知識がなく不安・・・という方でも安心して始めることができますね。

利用するうえで知っておくべき注意点

初心者でも稼ぎやすいとはいえ、適当に依頼を受けていると思うようには稼げません。

どういった依頼に応募すべきか、副業ならではの注意点を解説します。

システム手数料と振込手数料が必要

クライアントとの仕事が円滑に回るよう間に運営会社がいますので、仲介料としてシステム手数料が発生します。

稼いだ金額にもよりますが、運営側に支払う相場は報酬の10％〜20％です。

いくつか仕事を請け負い稼いだ報酬を出金するときにも、希望する口座への振込手数料が発生します。

一般的には一度の振り込みで500円前後ですが、運営側が指定したネット銀行での振り込みであれば一回100円ほどと手数料が安くなることがあります。

これから登録される方やまだ出金作業をしていない方は、少しでも稼いだお金が減らないようなるべく出金回数を減らしましょう。

報酬が不明確な仕事は受けない

報酬が不明確とはどういうことかというと例えば、

〜5,000円まで出すと記載はあるも、実際いくらかが明確でない。

報酬額はワーカーと要相談と書いてあるだけで、いくらの報酬で仕事を受けられるか応募して受注するまで分からない。

このようなクライアントはかなり安い報酬を提示してくる悪徳業者の可能性があるので、はっきりと報酬額を記載してくれているクライアントを選ぶようにしましょう。

もちろんすべてのクライアントが悪質というわけではありませんので、良さそうな案件があればクライアントの評価も見ながら応募して、良質な案件を自分で見極められるようにしましょう。

相場を把握して安すぎる案件はなるべく避ける

簡単な作業で経験を積むのはありですが、単純作業に慣れてしまってあまりにも安い仕事を受け続けるのは考えものです。

また、初心者にありがちなこととして、私はスキルが無いから高単価な仕事はおこがましいと自分自身を過小評価する行為。

謙虚な姿勢は大事ですが、あくまでもゴールはクラウドソーシングで安定した副収入を得るためでしょうから、安すぎる案件はなるべく避けましょう。

「安すぎる案件」の基準は業務内容によって変わりますので、下記の表を参考にしてみてください。

業務内容	納期目安	報酬相場	作業依頼例
サイト構築・ウェブ開発	20日前後	100,000円〜	Webシステム開発
ホームページ制作	30日前後	200,000円〜	ホームページ制作のデザイン・コーディング
バナー作成	7日前後	5,000円〜	バナー作成・デザイン
写真撮影	15日前後	20,000円〜	写真撮影・カメラ撮影
記事作成	5日前後	1記事2,000円〜	2,000文字以上の記事作成
英語翻訳	7日前後	1記事1万円〜	約2,000文字の英語記事の翻訳
アイディア募集	2日前後	1案5,000円〜	新プロモーションのアイデア募集
商品モニター	5日前後	1回答30円〜	商品モニター
レビュー・口コミ	2日前後	1回答50円〜	新サービスのレビュー・口コミ
テープ起こし・文字起こし	5日前後	5,000円〜	インタビューの文字起こし（60分）
モニター・アンケート調査	7日前後	1回答50円〜	アンケート5問程度

ライティング（記事作成）だと特に分かりやすいのですが、2,000文字の記事の相場が2,000円ということは、1文字1円ということですね。

初心者歓迎案件の中には、1文字0.1円以下というかなり安い案件があります。

ある程度自身とスキルが身についたら、相場と照らし合わせながら仕事を見つけていきましょう。

副業の収入によっては確定申告が必要な場合もある

収入を得ると所得税が必要になるのですが、正社員であれば毎月会社が計算して給与天引きされます。

しかし、クラウドワーカーは立場上個人事業主という扱いになるので、所得税は自身で確定申告を行って収めなくてはなりません。

少しでも稼げば確定申告が必要なのかというとそうではなく、年間20万以上クラウドソーシングで所得を得た場合に行う義務が生じます。

一つ知っておきたい知識として、所得税とは売上から経費を引いた額になります。

どういうことかというと、例えばクラウドソーシングで20万円を稼いだとします。

クラウドソーシングをするために必要な機材としてパソコンを買いネット料金も月々払い、年間の出費が8万円だとすると、経費を差し引いた所得税は12万円になります。

なので上記の場合は20万円を下回っており確定申告が免除となります。

クラウドソーシングの主な仕事形態

クライアントとただやりとりをして納品するだけではなく、業務内容によっても応募方法や報酬の形が変わってきます。

登録するサイトによっても方式が異なってきますので、代表的な仕事形態を3つご説明します。

タスク方式

1件いくらと報酬が決まっており、作業もタイピングのみなど単調な作業が多いです。

クライアント側もワーカーを選定する必要がなく、大量発注に向いています。

誰でもできる仕事な分単価は低くなってしまいがちなので、いかに作業効率を上げて短時間で納品できるかが重要になります。

アンケートモニターやデータ入力は基本タスク方式になりますので、登録したばかりの初心者へおすすめの仕事形態になります。

コンペ方式

キャラクターのデザインやロゴのキャッチコピーなど、クライアントが複数のワーカーにアイデアを募集して、採用された場合のみ報酬を受け取れる仕組みです。

不採用の場合報酬は受け取れませんが、その分採用された時の報酬単価はタスク方式と比べ高くなります。

初心者で実績がないから応募できないということはありませんので、定期的に案件を見てアイデアが思いついたら応募してみてもいいですね。

プロジェクト方式

クライアントへ見積書を出して、お互い納得したうえで仕事を始めます。

納品まで終わって、すべての業務が終わった後にもらう報酬を「固定報酬」、

作業を始める前に時給何円と決まっており、作業時間に合わせて報酬を受け取る形が「時間単価」といいます。

開発などスキルの必要な大型案件で、クライアントがワーカーと相談ベースで報酬を決めたいとき用いられる場合が多いので、実績がなくてもスキルに自信のある方はプロジェクト形式で応募してみても良いかもしれません。

初心者でもクラウドソーシングで稼ぎやすい業務4選

クラウドソーシング初心者とはいえ、本業がSEでプログラミングが得意など経験があれば、自分の得意分野に合った依頼を受ければいいと思います。

ただほとんどの方はこれといって最初からスキルがあるわけではありません。

なので初心者でもスキルを必要とせず始められる業務を4つご紹介します。

①アンケートモニター

クライアントが指定するお題に合わせて回答するだけの業務です。

簡単な作業のため単価は決して高くありませんが、膨大の数をこなせばそれなりの額にはなります。

作業時間も短いため、数をこなすこと自体はそこまで苦にならないはずです。

通勤中の電車の中、帰宅して寝る前の自由な時間、ちょっとしたスキマ時間を有効活用しやすくまとまった時間は必要ありません。

携帯でも不便なくこなすことができることもメリットですね。

小遣い稼ぎ程度の報酬とはいえ塵も積もれば山となるという言葉もありますので、空き時間の作業におすすめです。

②データ入力

指定サイトやエクセルにデータを打ち込む作業ですが、こちらも関数などの難しい作業は必要なく初心者でも安心して作業できます。

キーボードに打ち慣れていさえすれば苦戦することはありません。

タイピングのスピードよりも作業の正確性が求められますので、納期に間に合うようきっちりと作業をこなせればクライアントからも気に入ってもらえ、新しい仕事を振ってもらえるかもしれません。

③テープ起こし・文字起こし

対談や講演している録音をWordで書き起こす作業です。

録音データの時間は短いと20分前後、長いと1時間超える案件もあります。

いきなり1時間を超える録音を打ち出すとなるとかなり疲れてしまうと思いますので、まずは簡単な書き起こしから応募することをおすすめします。

何千何万という文字をパソコンで打ち込むためタイピングが得意な方が望ましいですが、慣れないタイピング作業を極めるためにも敢えて挑戦するというのもいいですね。

④ライティング

セールスレターやキャッチフレーズを書く作業もありますが、依頼数が多い業務はブログ作成になります。

ブログ作成未経験の方からすれば気が引けるかもしれませんが、クラウドソーシングでのブログ作成が初めてという方は少なくありません。

クライアントも都度添削や修正を加えてくださりながら2人3脚で完成を目指すイメージになりますので、お門違いな作業をしてしまったとしてもすぐに軌道修正してくれます。

未経験でも感想文を書く感覚で取り組める内容がありますので、一度挑戦してみることをおすすめします。

1件でも納品できればかなりの自信に繋がるでしょうし、実績を積んでいけば高単価なライティング案件も受注できるようになるはずです。

初心者でもクラウドソーシングで稼ぐ4つのコツ

①プロフィールを充実させる

初心者でも誰でもOK！と依頼条件にあるとはいえ、クライアントも誰か全く分からないアカウントのワーカーと仕事をしたいとは思いません。

むしろスキルも実績もない人がどこでアピールするかというと自己紹介しかありませんので、自分がどんな人間かはしっかり記載しましょう。

このあたりを抑えてプロフィールを作成すればかなり見栄えが良くなりクライアントの目にも止まりますので、参考にしてみてください。

②納期は必ず守る

当たり前のことですが、納品の期日は必ず守りましょう。

クラウドソーシングは全てオンライン上でのやりとりになるため、お互い顔が見えません。

なので信用を得るためには、依頼物のクオリティよりもこういった当たり前のことが重要になってきます。

社会人として当たり前のことを守れないと、評価が下がって受注が受けづらくなり、結果自分の首を絞めることになります。

クライアントとは一期一会ではなく長期的な関係を継続させるためにも、納期は必ず守りましょう。

③評価を稼いでクライアントの信頼を得る

基本クラウドソーシングサイトは、納品後にお互いの評価と感想を書くシステムがあります。

スキルがなかったとしても誠実に仕事をこなして高評価を稼いでいけば、次の案件へ応募するときに好印象を抱かれ受注に繋がりやすくなります。

当然高単価な案件ほどクライアントもワーカー選びには慎重になりますので、高評価で安心感を与えられるよう最初は特に気を付けましょう。

④得意分野を作って自分の価値を高める

ある程度作業に慣れてきたら、自分の得意分野を作りましょう。

最初は単純作業だけ取り組めば問題ないのですが、小遣い程度ではなく本格的に稼ぎたい！となるとどうしてもそれに伴うスキルは必要です。

簡単な作業は継続してこなしつつ、デザインやキャッチフレーズ、人を惹きつける文章を本で学んでみる。

もしくはなにか趣味があれば、とことん知識を蓄えてプロフィールに強みとして記載する。

自分の趣味や経験は多いほうが、クライアントとのマッチ率も高まり相手も仕事を依頼しやすくなりますので、自分の強みや方向性を見つめ直してみると新たな可能性が広がるかもしれません。

サイト選びに迷ったときにおすすめの2サイト

クラウドワークス

会員数	200万人以上
会社情報	株式会社クラウドワークス 設立2011年 資本金　26億8,856万円
登録料	無料
システム手数料	5％〜20％

　.

クラウドワークスは国内最大手のクラウドソーシングサービスです。

依頼案件も多数あり、取り組んでみたい案件がすぐに見つかるのでおすすめです。

サイトによってライティングの案件に強い、悪質なクライアントはすぐに排除するサポートが手厚いなど様々ありますが、初心者の方はすぐに仕事を始められて仕事も多数あるクラウドワークスに登録しておけば間違いないでしょう。

迷ったときはクラウドワークスでいろいろな業務を経験したあと、自分のスタイルに合ったサイトを追加で見つけてはいかがでしょうか。

ランサーズ

会員数	100万人以上
会社情報	ランサーズ株式会社 設立2008年 資本金　15億2,200万円
登録料	無料
システム手数料	5％〜20％

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クラウドワークス同様国内大手のクラウドソーシングサービスになります。

こちらは悪徳業者への取り締まりが厳しく、よりワーカーが安心して作業をすることができます。

認定ランサー制度もありスキルを極めると箔が付きますので、本業並みに稼いでいきたい！と願望がある方は最初からランサーズに登録することをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか。

今回は、初心者が把握しておくべきクラウドソーシングのメリットや注意点、業務内容まで解説してきました。

まずはたくさんの仕事に触れて経験数を増やすという意味でも、大手サイトへ登録しておくと間違いないということですね。

最初の登録作業やプロフィール設定さえ終わらせてしまえば、あとは応募して業務を始めるのみです。

ぜひクラウドソーシングで稼いで、この不安定なご時世でも安定した生活を手に入れてくださいね。