副業で稼ぎたい方、もしくはフリーランスの方がよく利用しているクラウドソーシング。
ただ実際に始めてみるも思うように稼げなかったり、トラブルが発生して不便を感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、クラウドソーシングのよくある問題点と解消法、初心者でも問題点と向き合い稼ぐコツまで説明していきます。
そもそもクラウドソーシングとは?というところから理解を深めたい方は、下記の記事をご参照ください。
クラウドソーシングの問題点
クラウドソーシングは副業で始めるにはとても使い勝手が良いのですが、利用するうえで必ず問題点は発生します。
ここではよく指摘される問題点として、
- 報酬の低さ
- 一部の悪質なクライアント
- ネット上のやりとりから発生するトラブル
- 手数料の高さ
こちらの4点を詳しく解説していきます。
①時給計算すると報酬が低い
すべての案件ではありませんが、初心者でもこなせるような簡易的な案件ほど時給がかなり低いです。
作業を始めて納品するまでの時間と報酬を時給計算で置き換えたとき、1時間200円すら満たないという案件はざらにあります。
例えばこちら、
実際にクラウドワークスで募集されているブログのライティング案件ですが、これが仮に4時間で納品できたとしても
2000文字×0.1円=200円
200円÷4時間=50円/1時間
時給50円という破格の値段になり、稼ぐことだけを考えると思わず手を止めたくなります。
そもそもライティングの相場が1文字1円なので、0.1円はかなりの安さです。
ただ勘違いしてはいけないのが、ここまで異常に時給が低いのはあくまでも初心者だからです。
慣れてくれば作業時間も短くなりますし、スキルが身につけば肉体労働の高時給を超えることも十分に可能です。
②一部悪質なクライアントがいる
クラウドソーシングの働き方が始まって間もない頃と比べると、運営の目もかなり厳しくなり減ってきていますが、それでも不当にワーカーを利用しようとするクライアントは一部います。
- 報酬未払い
- 作業中に音信不通になる
- 不当な要求をしてくる
このあたりがありがちな悪質クライアントの行為です。
こういった案件に当たらないためにも、必ず評価が高く信頼できそうなクライアントと仕事をするようにしましょう。
③文面のやり取りがメインとなり、トラブルが起きやすい
対面をせず全てネット上で完結できることはクラウドソーシングにおいて最大のメリットです。
しかし、やりとりが全て文面のため、伝える側と受け取る側の間にどうしても行き違いが発生しやすいです。
思わぬ行き違いから、納品したときに要求と全く違うことをやっていたなんてことも実際ありますので、面倒かもしれませんが最初はクライアントと細かなやりとりと確認は行いましょう。
④手数料が高い
クライアントとワーカーを繋げて円滑にやりとりできるよう、クラウドソーシングには必ず運営会社が間に入っています。
ワーカーは報酬を全て受け取れるわけではなく、仲介手数料として運営会社にもいくらか報酬の一部を支払わなくてはなりません。
一般的には報酬の10%〜20%がシステム手数料に当たるので、1案件で1,000円稼いだとすると、
1,000円×20%=200円
1,000円−200円=800円
200円は仲介手数料になり、残りの800円が報酬となります。
高いなと思われる方も多いと思いますが、お互い顔も見えない相手と安心して仕事をするための手数料と割り切れることができれば、クラウドソーシングはとても使いやすいサイトと言えます。
また、システム手数料とは別で運営から報酬を受け取るときに振込手数料も発生します。
各サイトの相場は500円前後ですが、指定の銀行振込だと手数料が安くなるサイトもあります。
どちらにせよこまめに引き出してしまうと報酬が減ってしまうので、引き出しは月に1回だけなどルールを決めて無駄な支払いは最小限に抑えましょう。
問題点はあるも副業として人気の高い理由
ここまで問題点をいくつか紹介しましたが、利用者が年々増えているのは問題点やデメリット以上にメリットを利用者が感じているからです。
そして稼いでいる人ほどメリットを理解してうまく活用しています。
ここでは特にクラウドソーシングが人気な理由を初心者目線で3つ紹介します。
①在宅ワークに最適
クラウドソーシングは完全在宅で作業することができます。
履歴書や職務経歴書を提出する必要もなく、どこかに出向いて面接をということも一切ありません。
通勤時間のことも考えなくていいので、自分の好きな時間に好きな場所で作業することができます。
空き時間に作業できてお金を稼げるというのが、特に今のコロナ禍で利用者が増えている理由ですね。
子育てでまとまった時間が取れない、不定休で思うようにバイトを入れられないという方にはもってこいのサービスと言えます。
②初心者でも簡単に始められる
クラウドソーシングには初心者でも簡単に始められる案件のジャンルが多数あります。
仕事カテゴリ | 初心者でも取り組める案件の内容 |
---|---|
ライティング | 自分の経験談を指定の文字数でまとめる |
キャッチコピー | 新規サービスの「サービス名」を募集 |
ネットショップの在庫管理 | 簡単な画像加工とECサイトに商品を出品 |
営業 | トークスクリプト通りに在宅で架電 |
アンケートモニター | 指定のアンケートに回答 |
データ入力 | Excelにリサーチしたものを入力 |
相談・アドバイス | 指定のインタビューへ回答する |
このように、様々な仕事カテゴリで初心者でも簡単に始められる案件が掲載されています。
一通りのカテゴリで作業をしてみて、自分に合っている業務を磨いて強みにしていくことができます。
③お金を稼ぎながらスキルを磨ける
手っ取り早く稼ぐことだけを考えれば登録型派遣のバイトでも良いかもしれません。
ただ、そういった単純作業の肉体労働だと次に繋がりませんし、有限な時間をお金に変えているだけですよね。
クラウドソーシングの良いところとして、ほとんどの案件が自分のスキルや経験となり、次の仕事にも活かせるというところです。
例えばブログのライティング案件で考えると分かりやすいですが、
自分なりに考えたり、同じキーワードでグーグル上位の記事を参考にして見様見真似で作成します。
初心者が1回でOKをもらうということは難しいので、クライアントから書き直し部分のフィードバックを受けます。
フィードバックを元に記事を書き直して、完成したら再度納品します。
これを最初のうちは何度か繰り返して、クライアントと2人3脚で完成イメージまで仕上げます。
当然この作業を繰り返していれば誰でもスキルが身につきますので、次に全く違う記事を書くとなっても自然に文章が出てくるようになり、作業時間も短くなってきます。
これなら初心者のうちは自分のスキルを身につけるためと、低単価案件でも受けることができそうですね。
各問題点の解決法を考える
最初に挙げた問題点の克服方法や解決方法は難しいものではありません。
ちょっとしたコツを理解して地道に取り組めば、誰でも確実に稼ぐことができます。
- 報酬の低さ
- 悪質なクライアント
- クライアントとの行き違い
- 手数料の高さ
それぞれの問題点に対しての具体的な解決方法を説明していきます。
①クラウドソーシングで稼ぐための手順を理解する
まず初心者なら受け止めなければならないことは、スキルがないなら低単価案件でも実績を積むためと割り切って案件に応募する、ということです。
クラウドソーシングを利用するうえで稼げるようになるまでの一連の流れは、
- 高単価で応募数が多い案件は狙わない
- 初心者歓迎の案件へ応募する
- 低単価でも滅入ることなくひたすら数をこなす
- 実績とクライアントの信頼を築く
- 継続案件を受けて実績にする
- 一連の流れを絶えず繰り返す
この6STEPを繰り返すことです。
まずは報酬のことを度外視にしてスキルと実績を積み上げる。
その過程でクライアントから新たな仕事をもらうか、経験をある程度積んでから単価を徐々に上げていく。
自分が稼げるようになるまでの過程で挫折してしまう方が多いですが、ここの期間を乗り越えれば必ずクラウドソーシングで稼げるようになります。
この6STEPについてより詳しくご覧になりたい方は、下記の関連記事を御覧ください。
②悪質なクライアントの見極め方
一昔前は報酬不払いが頻繁に発生していましたが、今はクライアントが運営へ先に報酬を預ける仮払いシステムを設けるようになり、納品してもお金が受け取れないという問題はなくなりました。
しかし、納品したあとに元々の依頼内容にはなかった作業を追加注文してきたり、納品してチェックをしてもらう段階で音信不通になってしまうという悪質な業者は今でも一部います。
そういった業者に出会わないための一番見極めやすい方法として、評価の高いクライアントの案件にしか応募しないという方法です。
大抵のクラウドソーシングサイトには、納品後にお互いのことを5段階で評価するレビューがあります。
評価の高いクライアントだと丁寧に仕事をしてくれているんだなということが一目で分かりますよね。
また、不当な要求を受けないためのコツとして、報酬額が不明確で募集内容もザックリとしか書かれていない案件には応募しないということです。
しっかりと作業内容が書かれており、報酬もはっきりといくら支払いますと書かれてある案件に応募するようにしましょう。
多少ザックリしていても、評価が高く評価数もかなり多いクライアントであればそこまで気にしなくても問題はありませんので、応募案件は基準を定めて自分で見極めるということも大事です。
③結論から書く癖付けをする
クライアントとのやりとりで相違を生まないためにも、いかに自分が相手に分かりやすく文章を伝えるかが大事です。
そこで分かりやすく文章を伝えるコツとして、まず結論から文章を記載するという方法があります。
結論→理由→具体例→結論
これをPREP法といい、まずいちばん大事なことを伝えてあとから理由を述べるというものです。
クライアントへ質問したいときも、まず質問したいことを述べる。
その後になぜその質問をしたいと思ったのか理由を述べることで、クライアントからお門違いな回答が返ってくることはなくなります。
④安い手数料のサイトを探す
クラウドソーシングを運営している会社は数だけ見ても50以上あり、サイトによっては比較的手数料が安価でワーカーに優しいサイトもあります。
案件数が多い、手数料が安い、安全性に長けている、主婦や学生でも稼ぎやすい、ライティング案件に特化しているなど、クラウドソーシングサイトによって特徴は異なってきます。
とにかく手数料を安く抑えたいのであれば、その特徴に見合ったサイトに登録することをおすすめします。
おすすめのクラウドソーシングサイトを特徴ごとに紹介
どれくらいのクラウドソーシングに時間を割けるのか、いくら稼ぎたいのかによっても登録すべきサイトは異なってきます。
そこで、様々な方面に特化したおすすめのクラウドソーシングサイトを5つ紹介します。
①クラウドワークス
項目 | 内容 |
---|---|
運営会社 | 株式会社クラウドワークス |
会社設立 | 2011年11月~ |
本社 | 東京都渋谷区恵比寿 |
資本金 | 26億8,721万円 |
会員数 | 約300万人 |
- 業界最大手のサイトで安心できる
- 案件数が多く、初心者でも色々と仕事を選べる
- 実績を積めばクライアントから仕事依頼されることがある
- 充実した福利厚生システムを活用できる
- 仮払いシステムで業者の未払いを事前に防げる
②ランサーズ
項目 | 内容 |
---|---|
運営会社 | ランサーズ株式会社 |
会社設立 | 2008年4月 |
本社 | 東京都渋谷区渋谷 |
資本金 | 1億7,540万円 |
会員数 | 約110万人 |
- 業界大手のサイトで安心できる
- 好条件な案件が多い
- 違反警告機能があり、違反業者を報告できる
- 福利厚生システムを活用できる
- 仮払いシステムで業者の未払いを事前に防げる
③ココナラ
項目 | 内容 |
---|---|
運営会社 | 株式会社ココナラ |
会社設立 | 2012年11月 |
本社 | 東京都渋谷区渋谷 |
資本金 | 11億4810万円 |
会員数 | 240万人 |
- カテゴリが豊富で得意を仕事にしやすい
- 追加の要望を受けるとおひねりをもらえる
- 集客はココナラが行ってくれる
- 誰でも自由に参加できる
- 携帯アプリもある
④ビズシーク
項目 | 内容 |
---|---|
運営会社 | 株式会社アイランド |
会社設立 | 1999年11月 |
本社 | 東京都新宿区西新宿 |
資本金 | 2,300万円 |
会員数 | 約6万人 |
- システム手数料が業界最安値
- 国から認可を受けている会社で信頼できる
- 大手にはない変わった依頼を受けられる
- 大手と比べると競争率が低く受注しやすい
- 仮払いシステムで業者の未払いを事前に防げる
⑤シェフティ
項目 | 内容 |
---|---|
運営会社 | 株式会社うるる |
会社設立 | 2001年8月 |
本社 | 東京都中央区晴海 |
資本金 | 10億3,338万円 |
会員数 | 約40万人 |
- クライアントへ再発注してもらいやすい
- システム手数料が10%と比較的安い
- 登録から作業まですべてスマホで完結できる
- 簡単な仕事が多い
まとめ
いかがでしたか。
今回は、クラウドソーシングのよくある問題点と解消法、初心者でも問題点と向き合い稼ぐコツまで解説してきました。
これで問題が発生してもうまく向き合いながら正しく稼ぐことができますね。
今回挙げた問題点は初心者が稼ぐうえで必ず通る道です。
問題点とうまく付き合いながら、本業と並行して稼げるまで諦めず作業してみてください。